2024年6月21日、イギリスのアスコット競馬場でG1コモンウェルスカップ(3歳牡・牝、芝1210m)が行われ、T.イーヴス騎乗のイニシェリンが快勝した。
有力視されていたヴァンディークとブカネロフェルテの両G1馬が体調不良で出走回避するなど波乱含みで始まったレースだが、1番人気に推されたイニシェリンはそつなく3番手付近の好位を確保。残り2ハロンで先頭に立って追い出すと後続をあっさり突き放してゴールした。
2馬身1/4差の2着争いはレイクフォレストが制し、さらにアタマ差で2番人気タイのジャッスールが続いた。
K.ライアン厩舎のイニシェリンはシャマーダル産駒。テオフィロ産駒の母アジュマンプリンセスは仏G1ジャンロマネ賞を勝つなど中距離で活躍し、おじには英マイルG1クイーンアンステークスを勝ったトリプルタイムがいる。また今年のG1愛2000ギニーと英G1セントジェームズパレスステークスを連勝したロサリオンはいとこにあたる。
自身は5月の英2000ギニー6着後に短距離路線へ転向。前走のG2サンディレーンステークス(6ハロン)ではヴァンディークらを下して圧勝し、ロイヤルアスコットでG1初制覇を果たした。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、ライアン調教師は今後について英G1ジュライカップと仏G1モーリスドゲスト賞の両短距離G1に向かうことを明言。さらに秋のアスコットで行われる英チャンピオンズスプリントステークスの出走も示唆している。
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