世界の競馬で最も危険とされるレースの1つがイギリスで行われましたが、動物愛護を訴える活動家がコースに侵入し、開始が遅れる事態となりました。逮捕者も出ています。
「あなたが賭ける。馬は死ぬ」活動家が競馬場の外でプラカードを掲げています。
イギリスでは、15日、有名な競馬のレース、「グランドナショナル」が行われましたが、開始前に動物愛護を訴える活動家がコースに侵入。障害物にしがみつくなどしてレースはおよそ15分遅れでスタートしました。
動物愛護団体のメンバー
「動物は食や娯楽のために搾取され、危険にさらされています。それをやめさせるために私たちはきょうここに来ました」
愛護団体は事前にツイッターで抗議活動を呼び掛けていて、地元警察によるとこれまでに118人が逮捕されました。
「グランドナショナル」は障害物を30回跳び越え、7000メートル近くを走る世界で最も危険な競馬レースの1つとされています。
イギリスメディアによると2000年以降、16頭の馬が死んでいて、愛護団体などから批判の声があがっていました。
今年、出走した39頭のうち、完走したのは17頭で、けがをした1頭にはその後安楽死の措置がとられています。愛護団体は「イギリスだけで今年、49頭の馬が競馬で死んでいる」「動物を愛する国として、動物に優しい未来を作るべき時だ」と訴えています。
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