世界最高の賞金総額2000万ドル(約27億3000万円)を誇るG1サウジカップ(4歳以上、ダート1800m)が現地2月25日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われ、日本から遠征したパンサラッサが鮮やかに逃げ切り勝ち。ダート競馬の本場・アメリカの強豪カントリーグラマーを3/4馬身差の2着に封じ、1着賞金1000万ドル(約13億1500万円)を手にする快挙を成し遂げた。
カントリーグラマーから1/2馬身差の3着争いは、カフェファラオがジオグリフに先着(アタマ差)。さらに1馬身差の5着にもクラウンプライドが続くなど日本勢が上位に名を連ねた。前年の覇者エンブレムロードは6着に敗れ、ジュンライトボルトは7着、ヴァンドギャルドは11着に終わっている。
パンサラッサがゲートを決めてハナを切ると、ジオグリフにテイバ、さらにクラウンプライドの順に続き、外枠のカフェファラオも内に切り込んで5番手に食らいつく。最終コーナーで早くもテイバが苦しくなり、日本の4頭が先団を固めて直線に入る。これで上位独占も見えたが、L.デットーリ騎手に追われたカントリーグラマーが中団から猛然と追い上げて残り100mから日本勢を次々とパス。しかし、パンサラッサが最後の砦を守り切った。
パンサラッサは昨年のドバイターフ(同着)以来となる勝利で2度目のG1制覇。この日は同厩のバスラットレオンが1351ターフスプリントを制し、史上初となるダートと芝の海外重賞制覇を果たしたばかりだが、パンサラッサは芝とダートの海外G1制覇という大偉業で上書きしてみせた。
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