現地6月4日、フランスのシャンティイ競馬場でG1ジョッケクルブ賞(仏ダービー、3歳牡・牝、芝2100m)が行われ、C.デムーロ騎乗のエースインパクトが豪快な追い込みを決めた。
エースインパクトは後方2番手に控え、仏2000ギニーを制したマルハバヤサナフィを真後ろからマークする形に。ハーツクライ産駒のコンティニュアスは内の3番手と絶好位をキープする。
直線に入ると大外に持ち出したエースインパクトが早めにスパート。単騎逃げからの粘り込みを図る1番人気のビッグロックを残り100メートル過ぎでとらえ、3馬身半差の勝利を収めた。
二冠を狙ったマルハバヤサナフィはビッグロックから2馬身半差の3着まで追い上げるのが精いっぱい。コンティニュアスは直線でズルズルと後退して8着に沈んだ。
JC.ルジェ厩舎のエースインパクトは、現役時代に英チャンピオンステークス連覇などG1を4勝したクラックスマンの初年度産駒。重賞は今回が初挑戦だったが、デビューから無傷の4連勝でクラシックホースへと登り詰めた。
ルジェ調教師は今後について、「(英G1の)エクリプスステークスに登録しているが、まずはじっくりと検討する」と明言せず。秋の仏G1凱旋門賞については「体格もあってストライドが大きいので向いていると思う。良馬場向きではあるが、ソットサスのように高速馬場でも重馬場でも勝てる馬になるはず」と参戦に前向きな意向を示し、厩舎の先輩である仏ダービー馬にして凱旋門賞制覇のソットサスを引き合いに出していた。
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